こんにちは!
幅広い制作領域を武器に「新たな驚きと感動を作る」制作会社ジーアングル ブログ編集部です。
VTuberモデルの制作でよく耳にする「Live2D」。元イラストの雰囲気を保ったままキャラクターを動かすことができ、静止画のイラストを表情豊かに見せることができます。
PR活動の一環でイラストに動きを付けたい企業の需要も高まっている中、そもそもLive2Dとはなんなのかというところから知りたい方も多いことと思います。
そこで今回は、Live2Dの概要と活用シーン、パーツ分けや動かし方などのLive2Dの制作方法を解説します!
Live2Dとは
Live2Dとは、株式会社Live2Dが開発した日本製のアニメーションツールです。
骨組みで動かすよりも「面」を動かすことでアニメーション(動き)をつける仕組みが最大の特徴。
細かい制作の流れは後述しますが、元イラストを動かしたい箇所ごとに切り分け(パーツ分け)、各パーツの可動範囲を決め(モデリング)、設定した可動範囲をもとに動きをつける(アニメーション付け)ことでなめらかな動きを実現できます。
Live2Dは表情やしぐさなどキャラクターらしさを表現する細かなモデリングが得意であるため、モーションキャプチャの対応が必要となるVTuberモデルに多く採用されています。
Spineなど他にも2Dアニメーション制作ツールはありますが、Live2Dは日本製ということもあり、日本語資料が豊富である点も特徴といえます。
- 日本製の2Dアニメーション制作ツール
- 表情やしぐさなど、キャラクターらしい細かな表現が得意
↳Vtuberモデルに多く採用されている - 日本語資料が多く、イラストを描く人は操作しやすい可能性が高い
Live2Dの主な利用シーン
Live2DはVTuberモデルをはじめ、スマートフォンゲームなどで広く使われています。
ここでは、Live2Dが活用されているシーンをご紹介します。
VTuberモデル
VTuberとはバーチャルYouTuberのことで、アバターを使って動画配信を行う方のことを指します。
VTuberモデルを作る際3DCGが使われることもありますが、Live2Dでの制作が主流となっています。VTuberモデル=Live2D、というイメージをお持ちの方は多いのではないでしょうか。
Live2Dの強みである表情などの繊細なアニメーション表現により、VTuberモデルの制作に欠かせないツールとなっています。
アニメ・ゲーム
Live2DはVTuberだけでなく、ゲームやアニメ作品にも活用されています。
例えばキャラクターの立ち絵やイベントシーンなど、より自然で没入感のある体験をユーザーに提供することができます。
特にゲームでは主にスマートフォンゲームに採用されており、ホームの待機画面でお気に入りのキャラクターの髪がふわふわと揺れている姿などはイメージしやすいかもしれません。
Live2Dで動きを作ることで2Dイラストの雰囲気を保つことができるので、なめらかで魅力的な表現を可能にしてくれます。
デジタルサイネージ・広告活用
Live2Dはエンタメ領域以外に、広告などビジネスの場で活用されるシーンも増えています。
例えば、ディスプレイなどの電子機器を使って情報を発信するデジタルサイネージ(電子看板)があります。
Live2Dを使い企業キャラクターに動きをつけアイキャッチや広告などに使用することで、より目を引くデザインの店舗案内や広告宣伝を行うことができます。
■デジタルサイネージについてはこちら
Live2Dを採用するメリット
Live2Dが広く採用されている理由、メリットについて解説します。
イラストのテイストそのまま動きをつけられる
まずメリットとして挙げられるのが、イラストの雰囲気やテイストそのまま動きをつけられることです。
立ち絵などのイラストを元にアニメーション(動き)を作る場合、3Dだと3Dのデータ空間にビジュアルを落とし込む必要があり、元イラストと若干雰囲気が変わります。
一方Live2Dはイラストの動かしたい部分をパーツ分けし動きをつけていくので、元イラストの魅力をそのままに動きをつけられるのです。
原画の美しさやデザインをそのままに、キャラクターの個性や魅力を動きでパワーアップできるのがLive2Dのメリットです。
3Dモデリングや動画制作の経験がなくても直感的に制作できる
従来の2Dアニメーション制作は、ボーン(骨格・骨組み)から動かすようなダイナミックなアニメーションが主流で、動画や3Dモデリングの知識がないと制作のハードルが高く、制作できる人が限られていました。
一方Live2Dは一枚のイラストをパーツ分けし、切り分けたパーツに動きをつけていく「2Dベース」の作り方をしていくので、3Dの立体表現やセルアニメなどの動画制作経験がなくても直感的に制作できるというメリットがあります。
キャラクターの表情やしぐさの細かな表現ができる
イラストに動きをつける2Dアニメーションツール自体はいくつかあるのですが、数ある2Dアニメーションツールの中でもLive2Dはパーツ(目、口、髪、身体など)ごとにかなり細かく動きをつけることができるため、キャラクターの表情やしぐさの細かな動きを作りやすいという特徴もあります。
VTuberモデルで広く採用されているのはこの特徴が大きいといえます。
トラッキングツールを用いた細かな表情の変化や身振り手振りに対応しやすく、立ち絵の魅力をダイレクトに表現した2Dモデルを作ることができます。
■Spineとの違いや2Dアニメーション制作についてはこちら
ゲームでも利用されている
Live2Dは個人でも利用できるソフトウェアですが、制作会社でも利用されています。
有名なアプリやゲームでも使われていて、プロも利用するほどハイクオリティな2Dアニメーションを作ることができるのです。
Live2Dモデルの作り方
ここではLive2Dモデルの作り方、制作の流れをご紹介します。
1. 元イラストの制作(パーツ分け)
まずは動きをつける元のイラストを制作します。
イラスト全体を完成させ別工程でパーツ分けを行う場合もありますが、作りたい動きや表情をイメージしながらパーツ分けを同時に行う場合も。
イラストを動かした際違和感がないように、イラストの塗り足しや描き足しといった作業も行います。
パーツ分けは頭や顔、体、装飾品など細かく分けるほど、モデリングは大変ですがなめらかなアニメーションになりますよ。
2. Live2D Cubismでモデリングを行う
イラストをLive2D Cubismにインポートしモデリングを行います。
パーツ分けをした各パーツに可動範囲のパラメータ設定をしていきます。
設定したパラメータをもとにアニメーション(動き)をつけていくため、次の手順に移る前の重要な作業となります。
3. モデルにアニメーションをつける
モデリングをもとにアニメーションをつけていきます。
髪や裾などの揺れもの、予備動作や動きの余韻など自然な動きにするため、時にパラメータ設定と行き来しながら細かく調整します。
Live2Dのモデル制作はプロに依頼することもできる
直感的に操作できるとはいえ、Live2Dのモデル制作は簡単ではありません。
加えてLive2Dの制作には元となるイラストも必要なため、すべてを自分で制作するとなると、イラスト制作からLive2Dのモデル制作まであらゆる知見が必要になります。
「Live2Dのモデル制作やイラスト制作をひとりですべてやるのは難しい…」という場合は、制作をプロに依頼するのがおすすめです。
個人クリエイターに依頼する方法と制作会社に依頼する方法がありますので、それぞれをご紹介します。
個人クリエイターへ依頼する場合
Live2Dの制作は個人で請け負っている方もいらっしゃいます。
個人クリエイターへお願いする場合、SNSやクラウドソーシングから相談・依頼を行うのが一般的です。
制作会社に依頼する方法と比較して、コストを抑えて制作してもらえるのが特徴でありメリットといえます。
相場はイラスト制作・パーツ分けも含めて15万円ほど。
個人クリエイターの場合、対応ができる工程やテイストなどが異なる場合があるため、事前に制作範囲をチェックしてから依頼するようにしましょう。
また、人気のクリエイターの場合、納期に時間を要することがあります。期日は余裕を持って依頼すると安心です。
制作会社へ依頼する場合
Live2D制作は制作会社へ依頼することもできます。依頼相場はイラスト制作・パーツ分けも含めて40万円ほど。
個人クリエイターへ依頼するよりも費用はかかりますが、細かい要望にも対応可能です。
また、制作会社はまとめて製作工程を依頼することができ、最後まで丁寧に対応してくれるため初めて依頼する方にもおすすめです。
制作会社によっても得意なことが分かれるため、依頼の前はこれまでの実績を確認しておきましょう。
特に、VTuber事務所の方や企業VTuberを作成したいと考えている場合、複数モデルを用意しなくてはならないケースもあると思います。
制作会社であれば複数モデルを同時に発注できる場合がありますので、制作会社への依頼がおすすめです。
Live2Dの制作依頼の相場については下記の記事でも詳しくご紹介しています。あわせてご覧ください。
Live2Dの制作はジーアングルにご相談ください!
Live2Dのモデル制作はジーアングルにお任せください!
キャラクターデザインからLive2Dのモデルセットアップまで、はじめて制作される方にもスムーズなコミュニケーションで確かなクオリティをご提供します。
納期やスケジュールに関しても丁寧にディレクションを行い、できる限り負担を少なく進めることができます。
他にもVTuberコンテンツに使用できるチャンネルロゴや背景、サムネイルなどの制作も行っております。
3Dモデルの制作も可能ですので、2Dモデルか3Dモデルで制作するか悩んでいる方も、ぜひご相談ください!
おわりに
今回はLive2Dとはなんなのか、活用シーンや作り方について解説しました。
Live2Dは2Dイラストにアニメーションをつけられるソフトウェア。VTuberモデルやゲーム、アニメなど幅広いジャンルで利用されています。
イラストにそのまま動きをつけることができるため、イラストのタッチそのまま動きをつけることが可能です。
中でもVTuberモデルで多く使われているため、VTuberの制作を考えている方はLive2Dの利用をおすすめします。