よく通る声と、聞きやすい間の取り方やリズムで原稿を正しく読むナレーターは、映像やイベント、インターネットなどの世界に欠かせない存在です。
質の高いナレーションは聞き手を惹きつけ、内容をダイレクトに伝えることができます。
では、ナレーションを外部の業者に発注したいときは、どうすれば良いのでしょうか?今回は、ナレーション収録・録音を依頼する際に事前に確認すべきことについてご紹介します。
【1】収録・録音時に必要な原稿の確認
ナレーション制作を依頼するときに、最も重要なものは原稿です。
内容の良さはもちろん、ナレーションの費用は文字数・映像尺の長さによって変わるため、そのボリュームも考慮しなければなりません。
通常のナレーションにおいて、標準スピードで1分間に読み上げられるのは約250~300字とされています。
あらかじめ作品の長さが決まっている場合は、その文字数を考慮して原稿を作成しなければなりません。
分かりやすい言葉を使っているか、一文の長さが適当か、同音異義の言葉は言い換えているか、専門用語にはルビ(ふりがな)をふっているかなど、聞きやすさと読みやすさを意識した原稿が求められます。
さらに、映像に合わせてナレーションをつける場合、映像とナレーションの長さが合わなければなりません。原稿は文字数がひと目でわかるワード形式で、収録前にメールで送りましょう。
そして、映像に合わせて収録する場合はその映像も用意します。既に映像データがあれば良いですが、ない場合は新たに制作する必要があります。
制作会社によっては、映像制作とナレーション収録を併せて発注することも可能です。
■ 原稿の作り方については下記の記事で詳しく紹介しています。
【2】ナレーターイメージの確認
依頼時に特にこだわりたいのが、ナレーター選びです。ナレーションは、ナレーター次第で雰囲気やクオリティがガラリと変わります。
男性と女性のどちらの声が良いのか、フレッシュな雰囲気の若い方か、もしくは落ち着いたある程度年配の方か、望むナレーションに合った人物像を依頼時に制作会社へ伝えましょう。
制作会社の公式サイトには、所属ナレーターのサンプル音声が登録されているところもあるため、問い合わせ前に確認すると良いでしょう。
制作会社によっては100人を超えるナレーターが所属している場合もあり、希望のナレーターイメージに柔軟に対応可能な制作会社も存在します。
ある程度イメージが固まっている場合は、ぜひ相談してみましょう。
【3】収録・録音スタジオの確認
ナレーションの収録・録音には、編集するための機材と技術者、収録する場所も必要となります。
マイクや編集機材、パソコンなどは制作会社の収録スタジオ、または専用の貸スタジオのものを使うことがほとんどです。
制作会社に一括して依頼する場合は依頼時に相談すれば問題ありませんが、別で手配する場合は事前にスタジオの確保が必要です。
繁忙期などはスタジオを確保できない場合があるため、スケジュールは余裕を持って予約するのが理想的でしょう。
【4】納品方法・ファイル形式の確認する
最後に納品方法や納品時のファイル形式について確認しておきましょう。一般的な納品方法は以下の3点です。
- 制作会社が指定のサーバー上にアップロードしたデータをダウンロード
- 納品メールに添付
- CDやDVDなど記録した媒体を郵送
また、収録作品の納品ファイル形式も事前に確認をしておきましょう。一般的な納品ファイル形式は以下の3点です。
- WAV形式(Windows向け)
- AIFF形式(Mac向け)
- MP3形式(汎用性が高い)
使用用途によって納品ファイル形式を指定する必要があり、事前にしっかり確認をしておきましょう。
おわりに
声の演出であるナレーションは、私たちの生活のさまざまなシーンで役立つ大切な要素です。質の高いナレーションは、事業やイベントの成功に貢献します。
費用をかけて制作するなら、ぜひ準備万端にして収録に臨んでください。プロのナレーターが、あなたのお仕事を強力にバックアップしてくれるでしょう。
ナレーション制作実績多数のジーアングルには100名近いナレーターが所属。イメージにあわせたキャスティングから収録、原稿作成までサポートいたします。
「こんなイメージのナレーションがほしい」「多言語版の原稿作成も依頼したい」など、まずはお気軽にご相談ください。