こんにちは!
幅広い制作領域を武器に「新たな驚きと感動を作る」制作会社ジーアングル ブログ編集部です。
アニメやゲーム、舞台などの場面演出、戦闘シーンの打撃音やボタンの選択音など、日々耳にする環境音・効果音(SE)。
環境音・効果音(SE)それぞれの役割の違いや作り方などを知ることで、より作品の臨場感や没入感を高めることができます。
この記事では、そもそも環境音や効果音(SE)とは何なのか、どのように作るのかをはじめ、環境音・効果音(SE)とともに話題に上がるフォーリーサウンドについても解説します!
環境音・効果音(SE)とは?
まずは環境音と効果音はそれぞれどんな音のことをいうのか、環境音・効果音(SE)についてご紹介します。
加えて、効果音(SE)の一種である「フォーリーサウンド」もあわせて解説します。
環境音とは
名前の通り、自分の周辺(環境)から聞こえてくる音のことです。
例えば雨音や川の流れ、車の走行音、話し声など周りから聞こえてくる音が当てはまります。
周囲の音というと当たり前に感じるかもしれませんが、「森の中にいるのか、水中にいるのか」「街中といっても静かな住宅地にいるのか、繁華街にいるのか」といった場・シーンのイメージを音だけで想起させる役割があります。
表現している情景に対し環境音にズレがあると、視聴者に違和感や誤ったイメージを抱かせてしまいます。
効果音(SE)とは
効果音とは、舞台や映像などで「演出」の一環として付け加えられる音のことです。SE(サウンドエフェクト)ともいいます。
例えば、ラジオやテレビ番組で使われるドラムロールや、クイズの出題前に流れる音などが効果音に当てはまります。
世界観を作り出すという意味では環境音と似た役割を持ちますが、効果音は演出としての側面が強いといえます。
例えばアクションシーンでの攻撃音やボタンを選択したときの電子音など、ユーザーの行動に対する演出もできる点が魅力です。
フォーリーサウンドとは
環境音・効果音(SE)には、映像を再生しながらシーンに合わせて作られる「フォーリーサウンド」があります。
近年デジタル環境での制作が増えたこともあり、効果音の中でも、実際に道具を動かして作成・収録した音をフォーリーサウンドと呼び分けられています。
小豆の入ったざるを動かすことで波の音を作る、小麦粉等の粉の入った袋を踏むことで雪を踏みしめる音を作るなどは、ご存知の方もいらっしゃるのではないでしょうか。
フォーリーサウンドの強みは、特定の作品やシーン専用の音が作られることで臨場感が増す点にあります。
その人物や特定のシーンに合わせて作られているため、作品を視聴しているユーザーがより没入感を味わうことができます。
フォーリーサウンドは足音1つにしても、その人がどのような靴を履いているのか、歩く速さはどうかなど細部にこだわり収録を行います。
環境音・効果音(SE)はどのような作品で使用される?
環境音や効果音(SE)は映画やテレビドラマ、アニメ、演劇といった映像作品から、ラジオ、ドラマCD、ASMRといった音声コンテンツなど幅広く使用されています。
その中でも特に環境音を多用するのが、ラジオドラマ、ドラマCD、ASMRなど、人の声や音楽といった音のみで構成されるドラマです。
映像がないため、聞き手がイメージしやすいよう環境音や効果音がとても重要になります。
また、波の音や雨の音などの環境音は、集中力を高め、作業をスムーズに行うための効果音として使用されることもあります。
環境音・効果音(SE)はどうやって制作されているの?
環境音の作り方は、主に3つのパターンがあります。
1.実際の動作音(生音)を録音して作る方法
街の雑踏や駅のホームの音、小鳥の鳴き声など日常的によく聴かれる環境音は、実際の自然音をそのまま録音(生録)して制作するケースが主です。
2.環境音を収録したCDなど、素材として出回っている音を合成して制作する方法
環境音にはCDやインターネット上にフリー素材として使用できる環境音が豊富に出回っています。
それらの既存の素材を利用し、音を重ねてオリジナルの環境音を制作するケースもあるようです。
ただしフリー素材を用いる場合は、思わぬトラブルに発展しないよう商用利用に関する規約などをしっかりと確認してから使用する必要があります。
CD本体や配布しているサイト上に記載がありますので、忘れずにチェックを行いましょう。
3.シンセサイザーを使用してオリジナルの環境音を制作する方法
素材を使用するのではなく、自分だけのオリジナルの環境音を使用したい場合は、シンセサイザーやDAW(作曲)ソフトを活用して音を制作します。
ゲームのクリア音や警告音、シーンの移動音などは、シンセサイザーやDAWソフトで制作されているケースが多いでしょう。
4.道具を使って新たに音を制作する方法
作品・シーンによっては、生録した本来の音でもそれらしく聞こえないことがあります。音が合っていないと違和感を抱かせることも。
そんな時には道具を使用してその作品・シーン専用の環境音や効果音(SE)を作ることもあります。フォーリーサウンドがこれに当たります。
身近なものから制作される環境音・効果音(SE)の例
映画や演劇では、身近なものを利用してよく似た環境音を制作する方法が今なお多く用いられています。
ここでは、身近なものから制作される環境音・効果音の例をご紹介します。
果物や野菜を切る音=刀でものや人を斬る場面の効果音
キャベツや白菜を一気に切る音は、刀で何かを斬る場面の音として時代劇などで多用されます。
水を含んだティッシュを握りつぶす音=出血する場面の効果音
ホラー作品などで多量の出血を表現する際には、水でたっぷり濡らしたティッシュを握りつぶす音がよく利用されています。
卵の殻を握りつぶす音=スナック菓子をおいしそうに食べる効果音
実際にCMなどでも使用されている効果音で、パリッとした感じがよく伝わる音が制作できます。
ざるの中でたくさんの乾いた豆を転がす=波の音
昔からよく用いられる手法で、再現性も高い点が特徴です。
転がす速さや豆の量などを変化させると、波の高さや強さも表現できます。
環境音・効果音(SE)やフォーリーサウンド制作はジーアングルへ
映像や音コンテンツには環境音や効果音がかかせません。
先述のように、特にドラマCDなど音源だけのコンテンツは、環境音や効果音を加えることでより聞き手がイメージしやすくなります。
クオリティの高い環境音や効果音、そしてシーンに合ったフォーリーサウンドをお求めなら、ぜひジーアングルへご相談ください!
音楽制作会社として設立し、20年以上の制作実績を持つジーアングルは、豊富な実績でクオリティの高い音コンテンツをご提供いたします。
おわりに
今回は環境音・効果音についてや、作り方についてご紹介しました。
環境音や効果音は映画やテレビ以外にも、ボタンの選択音など身近なところで使われています。
違和感を感じさせない環境表現や、没入感を増すための利用など、意識せず耳にしていることも多いですが非常に奥深いものといえます。
SE(サウンドエフェクト)の制作をはじめ動画制作・デザイン・イラストなど数々の制作実績をもつジーアングルでは、初めて依頼されるお客様でも安心していただけるサポート体制と、プロの制作チームによる納得のクオリティをお約束いたします。
「なにから相談すればいいかわからない」「こんなこともできる?」など、まずはお気軽にご相談ください!