「360度動画」を視聴したことがありますか?
「専用のグラスやスコープがないと見られないのでは?」と思う方も多いかもしれませんが、実はPCやスマホでも気軽に視聴できます。360度動画は、すでに身近な場所で活用されているのです。
今回は、急速に一般化が進んでいる「360度動画」について、その概要や実生活での活用への取り組みなどについて、詳しくご紹介します。
360度動画とは?
最近耳にする機会が多くなった「360度動画」ですが、具体的にどのような形式の動画を指すのでしょうか。
360度動画とは「パノラマ動画」や「全天球動画」とも呼ばれ、見る人が視点を全方位に動かしながら、あらゆる角度から視聴ができる動画コンテンツを指します。
VR(仮想現実)体験向けの動画として用いられるケースが主流でしたが、近年ではマーケティングへの導入を検討する企業が増えてきています。
360度動画の事例はこちら
<360度動画でJAL SKY SUITEの魅力に迫る Vol.3 ~ビジネスクラス編~>
360度動画とVRとの違い
360度動画とVRの違いは、視点です。VRは、仮想現実であることから、視聴者の向きに合わせて視点が変わります。
一方で、360度動画は、視聴者がスマホやタブレットを動かすだけで360度自由に視点を自由に変えることが可能です。
また、VR動画は仮想空間を楽しむためにヘッドセットが必要ですが、360度動画には必要ありません。ここもVRと360度動画の違いといえます。
360度動画はどのように活用されている?
360度動画は、「視聴者が異なる場所へ出向いて新たな体験をしたような効果」をもたらす点に着目される場合が多く、以下のようなコンテンツで活用されています。
サービスを体験させる
顧客にサービスを実際に受けてもらう前に、360度動画を用いたVR体験をしてもらうことによって、その良さを知り「実際にサービスを受けてみたい」と思ってもらうことへつなげられます。
言葉や平面的な広告よりも、よりリアリティーのある訴求ができるというメリットがあります。
例えば、不動産のモデルルームをVRによって訪問することができたり、観光・リゾート地の風景やアクティビティを実際に目で見たかのように確認できたりするなど、その活用方法は多岐にわたるでしょう。
ライブの臨場感を与える
音楽ライブやスポーツ中継の映像を360度動画として視聴すると、視聴者が実際に会場へ行って見ているかのような、よりハイレベルな臨場感が与えられます。
VR専用デバイスを使用すれば、自分の動きに合わせて視聴範囲や角度を自由に変えられるため、視聴者の好みで手軽にライブ感覚を味わえます。
「360度動画」という話題性から、潜在客を実際のライブへ足を運ばせるきっかけになるでしょう。
スポーツ選手などの視点を体感させる
現実では視聴者が経験するには難しいシチュエーションも、360度動画でその世界に入り込んだように自由に見て、聴いて、行動することで体感してもらうことができます。
憧れのプロスポーツ選手本人と同じスタジアム、同じ状況を視覚と聴覚で感じ、VRによって疑似体験させることが可能です。
したがって、その分野自体に興味を持ってもらうことにつながるでしょう。
ユーザーを物語に引き込ませる
ゲームや物語など、架空の映像の世界にあたかも自分が存在しているような体験をすることができます。
多くのフィクション作品があふれかえっている現代では、一人称視点で迫力のある360度動画を視聴することで、新たな感動を与えられます。
また、一度で細かな描写などをすべて把握することができないため、繰り返し再生するユーザーも少なくありません。
この活用方法は、すでに映画やTVドラマのプロモーションとして利用している企業もいます。
360度動画のメリット・デメリット
360度動画を活用するメリットはどんなものがあるのでしょうか。ここでは、デメリットと併せてご紹介します。
メリット①|視聴者の印象に残りやすい
2Dでは実現が難しい体感を味わうことができるため、動画にインパクトがあり印象に残りやすいでしょう。
動画の世界に深く入り込むことができ、飽きることなく楽しんでもらうことができます。
メリット②|疑似体験ができる
好きな視点で視聴できることから、臨場感を味わうことができます。
自然の景色やライブ会場、イベント会場の景色を体験することが可能です。
視聴者は実際に訪れた気持ちになり、疑似体験をすることで興味をそそられるでしょう。
メリット③|視聴者は気軽に楽しめる
VRのようにヘッドセットを用意する必要がなく、スマホやタブレットから視聴できるので、気軽に楽しめます。
メリット④|企業側は導入しやすい
VRで体験してもらおうとすると、ブースを用意してヘッドセットなど必要なアイテムを用意しなければなりません。
360度動画の場合は、動画配信サイトにアップするだけです。
多くの人の目に留まりやすく、導入しやすいのは、企業側のメリットともいえます。
デメリット①|早く動く被写体など撮影しづらいものがある
360度動画はまだ発展途中ということもあり、早く動く被写体などはうまく撮影できない可能性があります。
また、360度の景色が映ることから、360度見られても楽しめる背景でなければなりません。
デメリット②|専用のカメラと編集ソフトが必要
360度動画を作るには、専用のカメラと編集ソフトが必要です。
一般的なカメラでは、360度の景色を動画として収めることは難しいため、360度撮影できる機材を用意しなければなりません。
また、撮影にもコツがあり、失敗すると360度動画にならないこともあるでしょう。
360度動画を作るのは難しいため、経験者やプロに任せするのが一番です。
360度動画の活用事例
360度動画の活用事例をご紹介します。
広告
SNSでも360度動画が掲載できることから、広告として360度動画の利用が増えてきています。
360度動画だと、さまざまな角度から商品を紹介でき、より商品について知ってもらうことができます。
<【360°Video】 インプレッサ インテリア>
体験
アトラクションの体験を360度楽しめる動画の事例です。その場にいなくても、臨場感を味わうことができます。
<【公式】ド・ドドンパ(360度動画)>
賃貸物件の内見
賃貸物件を360度動画にした映像です。360度動画であれば、一度に複数の物件を確認することができ、スムーズに物件を比較することができます。
不動産会社からしても物件を案内する手間を省くことが可能です。
<【VR360動画】徳島市北沖洲 1LDK アパート 徳島賃貸ハウスマイル>
360度動画に、SNSは対応している?
360度動画配信の視聴や投稿といえば、主にYouTubeで行うケースがよく知られていました。
しかし現在では、YouTubeに限らず多くの方が活用しているSNSでも、360度動画の撮影・投稿が可能になってきています。
Facebookが2017年に360動画のライブ配信機能をリリースしたほか、Twitterの「Periscope」機能でも360度動画のライブストリーミング配信が可能です。
360度動画に対応したSNSはまだ限定されていますが、知名度の高いFacebookやTwitterが360度動画の投稿に対応したことで、さらに多くのSNSも360度動画の配信に追随することが考えられます。
360度動画の今後の需要は?
360度動画は今後も需要が広がると見られています。2020年以降感染症が拡大したことによって人々の生活様式が変わり、遠出が難しくなりました。
360度動画は、その場にいなくても体験ができることからより需要があると考えられます。
また、従来では、360度動画の撮影には専用のWebカメラが必要でした。
しかし、簡易的に360度動画が撮影できるスマホアプリがリリースされたことや、スマホに取り付けて気軽に360度動画を撮れる簡易カメラが発売されたことで、消費者にとって距離が近くなっています。
今後、新しく登場する多くのスマホで360度動画撮影機能が標準化されるという予測もされており、360度動画によるVR体験は、さらに身近なものになっていくと考えられるでしょう。
360度動画の制作はジーアングルへ!
インターネット動画の新ジャンルとして普及が進む「360度動画」。視聴者として楽しむだけでなく、企業の広告や宣伝としても活用できます。
「おうち需要」が増している今後は、マーケティング分野でも多く活用されていくことでしょう。
360度動画の制作をお考えの方はジーアングルにお任せください。
ユーザーの心理を理解し関心を惹きつけるエンタメ映像制作を強みに他社には真似のできない動画戦略をご提案いたします。
エンタメ映像だけでなく複雑な仕様やサービスをわかりやすく視聴者に伝えるデザインやトレンドを意識した映像制作も得意としていますので、まずはご相談ください。
おわりに
今回は、インターネット動画の新ジャンルとして普及が進む「360度動画」についてご紹介しました。
視聴者として動画を楽しむだけでなく、360度動画を自分で撮影してSNSなどに投稿することでより楽しみを広げる人々も増えています。
今後は、マーケティングやエンターテイメント分野で、プロから個人までが幅広く360度動画を活用する時代が到来するかもしれません。
この機会に、360度動画を自社のマーケティングに活用してみてはいかがでしょうか。