「インフィード広告」は、SNSの誕生とほぼ同時期から存在している広告形態ですが、WEBマーケティングの発展において近年急速に広がっています。
バナー広告やリスティング広告ではユーザーに見てもらえないケースが増えてきている中、ユーザーの目に留まりやすい「インフィード広告」がスマホ広告の主流になりつつあるでしょう。
今回は、インフィード広告の効果とポイントについてご紹介していきます。
インフィード広告とは?
インフィード広告とは、「ソーシャルメディアやモバイルサイトのフィード(feed)の中(in)に表示される広告」という意味で、コンテンツとコンテンツの間に表示される広告のことを指します。
例えば、ニュース系のキュレーションメディアなどで、ニュースコンテンツの間に、同じような見た目の広告が混ざっているのを見たことがある方も多いのではないでしょうか。
この広告が注目されるようになった背景として、2015年4月にYahoo!のスマートフォントップページに、インフィード広告の枠が追加されたことが挙げられます。
日本では全ネットユーザーのうち半数以上がYahoo!を使用しており、スマートフォンからの流入だけでも月間約270億PVといわれるその露出の高さから、急激にインフィード広告への認知と関心が広がったのです。
インフィード広告の効果
インフィード広告の最大の効果は、多くのユーザーの目に入りやすいということです。
従来の広告と異なり、コンテンツと広告のエリアが分かれていないため、コンテンツを閲覧する中で、自然と目に入りやすいものになります。
同じユーザーが何度も目にする機会があることに加え、潜在的な顧客に対してもアプローチをかけることが可能です。広く認知度を上げる用途としては最適の方法といえるでしょう。
また、バナー広告のように明らかに広告と分かるものついては、よほど興味がなければクリックしないというユーザーも少なくありません。
そのような場合でも、効果的なインフィード広告であれば、クリック率の大幅なアップが期待できます。
これは、インフィード広告がバナー広告のように一見して広告とは判断しにくいことから、記事を読んでいる流れで、クリックされやすいことも要因の1つです。
また、たとえ何度か読み飛ばされることがあった場合でも、コンテンツの間に繰り返し表示されるため、同じものを目にするうちに気になり、クリックされることも増えてくるでしょう。
実際にユーザーへのアピール回数が増えることで、クリック数やクリック率が通常のバナー広告に比べて、2倍以上に増えたということをYahoo!のプロモーション広告も報告しています。
インフィード広告について押さえておきたいポイント
インフィード広告を実施するにあたり、押さえておきたいポイントが3つあります。
【1】購入検討期間が長い商材に向いている
ユーザーの興味を促す広告を繰り返し表示させるため、価格の安い日用品よりも、不動産や旅行商品、高級嗜好(しこう)品などにオススメしたい広告手法です。
【2】飽きない広告を発信する
表示頻度が高いため、同じユーザーが広告を何度も目にする可能性があります。そのため、複数回広告を目にしても不快と感じないようなデザインや内容が重要になるでしょう。
【3】マイナスイメージを持たれる危険性がある
ユーザーの目に入りやすいという反面、ユーザーがコンテンツと勘違いして広告をクリックしてしまう場合があります。
その際、だまされた気分になる方がいるかもしれないことも想定しておかなければいけないということです。
そのような顧客は、ただその商品やサービスに対してだけでなく、その企業自体にもマイナスなイメージを持ってしまう可能性があるため注意が必要です。
おわりに
今回は、インフィード広告の効果とポイントについてご紹介しました。
数多くの方が、スマートフォンでインターネットを利用しているでしょう。このことから、PC広告よりもスマホ広告の出稿に力を注いでいる企業も増えています。
従来のようなPC向けの広告でなく、閲覧環境に応じて最適化されるレスポンシブルデザインであるインフィード広告は、スマホ広告の新たな主流となってきているのではないでしょうか。