ほかの地域では見られない景色、特色のある行事や食べ物、産業など、各自治体にはオリジナルの魅力があふれています。
しかし、地域の魅力をうまく外部に発信できず、景気低迷に落ち込んでいる自治体も少なくありません。
そのような自治体にぜひ取り組んでいただきたいものが、インターネットに投稿する自治体PR(プロモーション)動画です。
今回は、自治体PR動画の投稿により期待できるメリットについてご紹介します。
自治体PR動画とは?
自治体PR動画とは、地域の認知拡大を目的とし、観光地や特産品といった地域の魅力を発信する動画のことです。
地元の豊かな自然風景や地域の人々を撮影したもの、ドラマ仕立てで魅力を伝えるものなど、多種多様なPR動画があります。
地域の知名度の向上はもちろん、観光客や移住の促進など地域の活性化を目指してさまざまな効果を期待できます。
自治体PR動画のメリット
では、自治体PR動画にどのようなメリットが得られるのかを見ていきましょう。
幅広いアプローチで観光地としての活性化が狙える
従来の地域活性化プロモーションといえば紙媒体が中心でした。雑誌の記事やポスター、チラシなどを使用した方法です。
このようなプロモーション方法は、長い歴史がある一方で効果範囲が狭く「予算のムダ打ち」になるケースが懸念されていました。
ところが、自治体の魅力がつまったPR動画においては、インターネットを駆使し距離を問わない幅広いアプローチが可能です。
今まで脚光を浴びていなかった市町村がSNSへのPR動画投稿で話題となり、観光客が増えたケースも少なくありません。
観光客の増加は、自治体内での消費が増え経済の活性化にもつながります。
また、インターネットでのPR動画配信は、日本国内だけではなく海外からの観光客の増加につながる可能性を秘めています。
海外から日本に訪れる観光客の中には、日本人以上に日本の観光地情報を調べている方もいます。
だからこそ、言葉を越えたPR動画によるプロモーションは、観光客のアテンションを引きつけるためにも効果的な方法です。
広告収入による能動的なマネタイズ
地方自治体のPR動画は、観光客の増加により自治体全体の収益を増やすことだけが目的ではありません。
インターネット上でPR動画を配信することがマネタイズにつながるのです。そんなPR動画を使用したマネタイズ手法の1つが、YouTubeへの動画投稿における広告収入です。
YouTubeに投稿したPR動画に広告を設置すると、PR動画の再生回数に応じた広告収入が得られます。
この仕組みを利用すれば、観光客増加による自治体全体の収益や活性化が狙えるだけではなく、能動的なマネタイズが実現するでしょう。
再生数をどれほど稼げるかはPR動画の内容次第です。
幅広い層の興味を引くようなPR動画を制作したり、コンスタントな投稿に取り組むことで、安定した広告収入が期待できます。
若年層へのアピール
自治体の活性化において大切なことは、今まで自治体の魅力をアピールできていなかった年齢層へのリーチです。
PR動画において、メインのプラットフォームとなるYouTubeやSNSのユーザー数は、若年層が大半を占めています。
つまり、PR動画をYouTubeやSNSに投稿することで、若年層の関心を引きつけるきっかけになるでしょう。
また、その若年層がプロモーターのような存在となり、自身のSNSで自治体の魅力をさらに拡散してくれる可能性もあります。
自治体の良さがつまったPR動画を広めるためには、若年層の心をつかみ、インターネットの拡散性をうまく利用していくことも大切なポイントです。
短い時間でも魅力をアピールできる
自治体PR動画は、映像や音で情報を伝えられるというのが大きなメリットです。
住民の雰囲気や景色といった文章や画像では伝わらない地域の魅力も、動画であればよりリアルに伝えることができます。
また、あらゆる映像技術を活用することで視聴者の記憶に残りやすく、短い時間でも多くの魅力を最大限アピールできるというのも特徴です。
SNSとの連携ができる
PR動画をSNSで共有するのは非常に有効な手段です。
SNSを活用することでより多くの人の目にとまり、さらにユーザーに拡散してもらえれば認知拡大の効果が期待できます。
特に現代の若年層はSNSを情報源としている傾向にあるため、観光情報などを載せると「行ってみよう」という気持ちになってくれるかもしれません。
自治体PR動画を作る際のポイント
続いて自治体のPR動画を作る際のポイントをご紹介します。
ターゲットや目的を明確にする
自治体PR動画を作る前に、ターゲットや目的を明確にしておくことが重要です。
動画を作る目的が「観光者を増やしたい」であればターゲットは観光者となり、「移住者を増やしたい」のであればターゲットは移住希望者となります。
ターゲットや目的によって動画の内容や施策は大きく変わるため、動画を作る前に目的に合わせて適切なターゲットを設定にしましょう。
地域の特徴を明確にする
自治体PR動画は多くの地域で発信されているため、他の地域にはない魅力を発信して差別化を図らなければなりません。
例えば、観光客を増やしたい場合は観光スポットやグルメ、移住希望者を増やしたい場合は地域の雰囲気や暮らしやすさ、交通の利便性、支援制度などがアピールできます。
まずは地域の特徴や魅力を洗い出し、その中からターゲットの興味をひくような動画を作りましょう。
動画制作後の配信先を決める
制作したPR動画を配信する際、媒体によって動画形式が異なります。
例えばYouTube動画であれば横向き、InstagramやTikTokなどのSNS動画であれば縦向きの動画となります。
複数の媒体で配信する場合は媒体に合わせて動画を作る必要があるため、事前にどの媒体で配信するかを決めておきましょう。
自治体のPR動画事例
ここでは各自治体で発信されているPR動画をご紹介します。
観光客向けPR動画:大分県
大分県の観光客向けPR動画です。
大分県ならではの温泉の魅力をアピールする目的で制作されました。
大分県の温泉でプロのシンクロチームがシンクロを披露するという斬新なアイデアで、県内の温泉地を紹介しています。
観光客向けPR動画:京都府宇治市
京都府宇治市の観光客向けPR動画です。
ゲームの実況動画のように制作されており、宇治市の魅力を紹介しています。
実況者の声とともにゲームが進んでいくおもしろさがあるため、視聴者を飽きさせない観光動画となっています。
移住者向けPR動画:福岡県朝倉市
福岡県朝倉市への移住・定住の促進を目的として制作されたPR動画です。
産業編では、就職や転職で移住を希望する方に向けて、朝倉市で働く人々に焦点を当てた動画となっています。
暮らし編では、朝倉市へ移住した家族の生活を母親目線で撮影したショートストーリーとなっています。
移住者向けPR動画:神奈川県小田原市
神奈川県小田原市の移住者向けPR動画です。
小田原市へ移住体験する家族の物語を、各話2~3分程度の全7話のショートドラマ形式で制作しています。
移住を希望している方に向けて小田原市の魅力を伝えている動画となっています。
自治体のPR動画制作ならジーアングルにご相談ください!
動画制作は専門的な知識と技術が必要になるため、「動画を制作したいけどどうすればいいか分からない」というケースは多いと思います。
目的やターゲットによっては動画の制作方法、配信先などが変わるため、一から作るのは大変な作業です。
ジーアングルでは年間で300件を超える動画制作を行っており、実写やCG、アニメーションといった幅広い映像表現に対応可能。
これまでエンターテイメント業界で培ったノウハウを活かし、ご希望をしっかりとヒアリングした上で地域プロモーションの課題解決へと導きます。
さらに映像制作に加え、イラスト制作やナレーション収録、BGM制作なども可能です。
自治体のPR動画制作について課題を感じている場合は、ぜひジーアングルご相談ください!
おわりに
PR動画のメリットとしては、インターネットを駆使したさまざまなアプローチができることではないでしょうか。その内容が斬新であれば多くの方から注目を集め、自治体の名が全国に広まることも十分に考えられます。
現在では多くの自治体がPR動画を作成しており、伝統行事や産業の様子をドキュメンタリー形式でおさめたものやドラマ形式など、その手法はさまざまです。
具現化したいアイデアをお持ちの方は、制作会社に相談してはいかがでしょうか。
企画から、撮影、編集にいたるまで、PR動画完成までのサポートを積極的に行ってくれます。すてきな自治体PR動画を制作し、その地域を盛り上げましょう!
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PR動画は映像もですがナレーションも地域の魅力を伝えるための重要な要素です。ナレーションについてはこちらをチェック!