各種Webサービスにおいて、自動再生される動画広告が目立っています。
「インバナー広告」「インリード広告」とよばれるそれらの動画広告には、どのような特徴があるのでしょうか?
今回はインバナー広告、インリード広告の違いや、今後の動画広告の動きについてご紹介します。
動画広告の分類
インバナー広告、インリード広告についてお話しする前に、まず動画広告の分類についてご紹介します。
現在の動画マーケティングにおいては、動画広告を「インストリーム広告」と「アウトストリーム広告」に分類する考え方が主流です。
インストリーム広告は動画コンテンツの中に挿入される動画広告、そしてアウトストリーム広告はWebサービスの広告枠で配信される動画広告として定義されています。
インストリーム広告のプラットホームとしては、圧倒的なオーディエンス数を誇る動画サイトの「YouTube」が代表的です。
対してアウトストリーム広告は、FacebookやTwitterなどSNS上に目立ちます。また、Web上のニュース記事にアウトストリーム広告が挿入されている例もあります。
今回ご紹介するインバナー広告とインリード広告は、どちらもアウトストリーム広告に分類されるものです。
アウトストリーム広告には他にも、「インフィード広告」「インタースティシャル広告」などがあり、マーケティングの手法として適宜使い分けられています。
■ インストリーム広告についてはこちら!
自動で動画が再生される広告
上述したようにインバナー広告とインリード広告は、動画コンテンツ外で再生されるアウトストリーム広告に分類されます。
どちらも通常はクリックをしなくても動画が自動再生されることから、多くのユーザーにリーチできる配信方法として注目されているのです。
以下ではインバナー広告、インリード広告の詳細な仕様についてご紹介します。
インバナー広告
インバナー広告は、その名が示すとおりメディアのバナー枠に表示される動画広告です。
Yahoo! Japanのトップページに表示されている動画広告は、インバナー広告に分類されます。
特定の傾向に該当するユーザーにターゲッティングし、動画を配信することも可能です。
ポインターをバナー上に移動させると拡大するなど、インタラクティブな工夫も目立っています。
バナーがディスプレーに表示されていなくても、常に再生されているインバナー広告が中心です。
インリード広告
インリード広告は、さまざまな記事の中に挿入される動画広告です。
記事を読み進めていくと動画枠が現れ、動画が再生されます。
動画はその都度最初から再生されるため、明確なストーリー性のあるコンテンツとは親和性が高い配信方式と考えられています。
また、通常はメインコンテンツの直下に表示されるため、ユーザーのアテンションをひきつけやすいのも特徴です。
動画広告の主流はアウトストリームに
今後、動画広告の主流は、インストリームからアウトストリームに推移していくと予測する声が多くなってきています。
そのエビデンスとなるものが「ユーザーがアウトストリーム広告を視聴する時間は、インストリーム広告に比べて約25%長い」という調査結果です。
また、商品・ブランド名の認知、サイトへの誘導など、コンバージョンにおいてもアウトストリーム広告の方がおおむね高い数値となっています。
おわりに
今回は、インバナー広告、インリード広告の違いや、今後の動画広告の動きについてご紹介しました。
動画を配信する方法が適切であれば、動画マーケティングによる高い効果が期待できます。
インバナー広告、インリード広告どちらを選ぶとしても、質の高い動画コンテンツは必要です。
広告に使用する動画の制作は、実績の豊富な動画制作会社に依頼しましょう。