社内への配布や、ユーザーへの提供など、企業にとってマニュアルが必要になるシーンは少なくありません。かつては、紙媒体が主流だったマニュアルですが、現在は動画で制作するケースが多くなってきています。
大きなコストの削減効果がその最たる理由です。今回は、動画マニュアルによってコスト削減できる理由を活用事例とともに、また、動画マニュアル作成のコツについてもご紹介します。
印刷コスト削減のメリット
紙媒体のマニュアル作成には、当然ながら印刷のコストがかかります。マニュアルを展開する規模に応じて、印刷コストは大きくなってしまうでしょう。
また、複雑な説明を要するオペレーションほど、マニュアルのページ数がかさんでしまうことも問題です。
動画マニュアルであれば、紙媒体のマニュアルで懸念されるようなコストの問題が解消されます。
社内システム上やホームページ上で公開する形式をとれば、配布規模に応じてコストが上下することもありません。
また、紙のマニュアルで多くのページ数が必要になるような内容を、数分でまとめられる点も魅力です。
一例を挙げると、ある航空会社ではCAの教育用にiPadを導入し、教育マニュアルの電子化を行いました。
これまで紙媒体で配布していたマニュアルを動画にするなど大規模な教育の改革を行い、大幅なコスト削減に成功したそうです。
人的・時間的コスト削減のメリット
マニュアルの作成には、膨大な時間と労力を要します。紙媒体の場合、編集、校正の作業を含めると、作業に費やす人的・時間的コストはさらに大きくなるでしょう。
製品開発やオペレーションに深く従事した人材に、マニュアル作成作業が集中してしまうことも問題の1つです。
また、社内マニュアルの場合、作成作業の終了まではマニュアルがない状態が続くことになってしまいます。
一方、動画マニュアルであれば、オペレーションの様子を撮影した動画をすぐに利用できます。
作成工程のたやすさから、特定の人材の時間的リソースを圧迫することはありません。
素材を用意して動画制作をアウトソースすれば、社内の人材がコア業務に集中できることに加え、完成までの時間を縮めることが可能です。
例えば、ある精密機器メーカーは、マニュアル製作による特定人材への作業集中を避けるため、iPhoneを利用したマニュアルの動画化に踏み切りました。
すると、それまでオペレーションをテキスト化していた工数がなくなり、生産性が大幅に向上し、紙ベースのマニュアルに比べて完成までの時間短縮に成功したのです。
動画マニュアル作成のコツとは?
見る人にとって分かりやすい動画マニュアルを作成するためは、いくつかのコツがあります。代表的なコツを、以下にご紹介します。
最初に出来上がりの明確なイメージを
作成途中に変更点があると、伝わりにくい仕上がりになってしまいます。企画の段階で明確なイメージを浮かべ、軸に沿って制作を行うことが重要です。
テロップ・ナレーションで情報を付加
テロップ・ナレーションは映像に付加情報を加え、マニュアルの内容を分かりやすくしてくれます。
あくまで動画との相乗効果を生むことが目的のため、テキスト自体は簡潔にまとめましょう。
撮影では「見やすさ」に留意する
オペレーションの説明のために撮影を行う場合、可能な限り見やすさに留意する必要があります。
撮影器具は三脚などを使用し、ブレが起きないように固定してください。撮影環境によってはレフ板などを使用した、明るさへの配慮も必要です。
おわりに
紙のマニュアルから動画マニュアルへ移行することによって、大きなコスト削減効果が期待できます。
動画作成のノウハウがない場合は、専門の制作会社に依頼してはいかがでしょうか。
実績のある動画制作会社であれば、企画から、撮影、ナレーションの手配まで、分かりやすい動画マニュアル作成のコンサルティングを行ってくれるはずです。
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