現在は動画であふれる情報社会。
Youtubeだけでも、1分あたりおよそ300時間分の動画が投稿され続けています。
プロだけがテレビ番組や映画として映像で情報を伝える時代から、個人が自分のスマホからボタン一つで投稿できる時代になり、あらゆる情報を文面ではなく動画から得ることが当たり前になりました。
しかし、誰でも動画を投稿できるようになったからこそ、星の数ほどある動画の中からあなたの動画を届けたい人に見つけてもらうには、明確な目的と正しい準備が大切です。
「会社で動画制作が決まったけど、何から始めよう…」
ぜひこの記事を参考に、一緒に準備を進めてみましょう!
はじめての映像制作依頼で必ず準備すべき3要素
まずは、映像制作の依頼時に必ず準備すべき3要素をご紹介します。
これからご紹介する3要素を準備することで、以下のようなリスクを回避することができます。
- 作成したい映像とは見当違いな制作会社を選んでしまう
- 制作会社から目的に合う良い提案が引き出せず、理想の映像を制作することができない
- 担当者と適切なキャッチボールが不可能である
反対に準備ができていないと、制作したい映像とは見当違いな制作会社を選ぶ可能性もありますので注意しましょう。
【1】目的を明確にする
まず、動画制作のステップとして大切なことは、「誰に見てほしくて、どんなふうに感じてほしいのか」という目的を明確にすることです。
- 企業、商品、サービスに興味関心を持ってもらう(認知拡大)
- サイト誘導や商品購入、採用といった集客
- ブランド価値を高める
例えば、自社サービスの認知拡大を目的にする場合、短い動画の中で社名やサービス名を強調したり、視聴者が楽しめる演出をしたりします。反対に集客を目的にする場合は、サービスの詳細やメリットを視聴者にむけてわかりやすく解説し、視聴者がサービスをイメージしやすい動画を制作します。
このように、目的によって戦略が大きく異なるため、このあたりをしっかり詰めておくと、プロに相談する際に具体的な企画やユーザーに面白い仕掛けを考えてもらえる可能性がぐんと上がります。
【2】予算を事前に決めておく
動画制作にかけられる予算も事前に決めておくと良いでしょう。
予算があいまいだと提案自体もぶれてしまい、方向性が決まらず戦略もぼやけてしまいます。さらに動画制作は追加料金が発生する場合あるため、あらかじめ上限を決めておかないと費用が予想以上に高くなる可能性もあります。
予算が決められない場合は、造りたい動画のイメージを伝え、どれくらいの費用がかかるのか聞いておくとよいでしょう。
【3】スケジュールや納期を決めておく
当たり前のことかもしれませんが、動画をいつまでに納品してもらうのかスケジュールや納期を決めるのは重要です。
制作後の確認時に修正が発生する可能性もありますし、納期は修正が発生する場合を想定し、余裕をもって定めておきます。
また、「説明会やイベントで使用したい」「商品・サービスリリースまでに必要」など外せない期日がある場合は、前もって制作会社に伝えておきましょう。
依頼する動画によっては、数週間の完成と見込んでいても、実際は数か月かかるなど想像以上の期間を要するケースもあるため注意が必要です。
動画制作の質を上げる4つのポイント
次に動画制作の質をあげるポイントをご紹介します。これらがあるのとないのとでは提案される企画や演出がイメージ通りに上がる確率が変わってきます。
企画提案の道しるべとなる「参考動画」を用意する
制作会社へ依頼する際に、過去の事例から作成したい参考動画を準備しておくと制作会社側とイメージを共有しやすく進行もスムーズになります。
ピッタリ当てはまる動画が見つからなければ、複数の動画を用意するのも有効です。
ただし、アニメやテレビ・映画で日頃見ているクオリティと制作予算で作成できる動画クオリティは一致しないことがあるため注意しましょう。
動画のターゲットを設定しておく
どの層に動画をみてほしいのか、ターゲットのペルソナまで明確に設定しておきましょう。ペルソナによって商品やサービスの訴求ポイント、伝え方、配信媒体などもかわってきます。
ターゲット・ペルソナが明確であればあるほど、強いメッセージ性のある動画を作ることができるのです。
性別、年齢はもちろん、職業、居住地、家族構成など細かく考えておきましょう。
例えば、子ども向けのおもちゃの購入を促進する動画を制作する場合、ターゲットが親なのか、祖父母なのか、などペルソナによって動画のテイストは変わります。
また配信する場合もターゲットに合わせて見極めが必要です。
- 既存客に新しいサービスを伝えるのか
- すでにニーズがある顕在層に向けてなのか
- 商品やサービスを知っている潜在層に向けてなのか
- 商品やサービスを知らない非認知層に向けてなのか
ターゲット・ペルソナと合わせて上記のポイントも含めて考えておくと依頼時に動画の戦略を提案してもらいやすくなります。
配信先を決める
上述でもお伝えした通り、動画配信する媒体も事前に決めておく必要があります。コーポ―レートサイト、交通広告、テレビ、SNS、動画サイトなど目的やターゲットに応じて異なります。さらに適切な動画の長さ、納品ファイル形式、画像の解像度、撮影機材なども媒体ごとに異なり、制作費用にも関わってきます。そのため、メインの媒体は決めておきましょう。
制作動画の長さを決めておく
どれくらいの長さの動画を作りたいか設定しておきましょう。
長さによっては、制作費用や動画内に盛り込むメッセージの数が変化するため、30秒以内、60秒以内、120秒以内など、おおよそでかまいませんので区切りをつけておくとよいです。
特に盛り込むメッセージに関しては多くなりすぎると視聴者に刺さらなくなってしまいますので注意しましょう。
動画制作依頼時の注意点
ここでは動画制作依頼時の注意点についてご紹介します。
メッセージは1つにしておく
「このポイントも入れたい」「ここも伝えないと十分に伝わらないかも」など、打ち合わせの際に次から次へと伝えたいことが増えてしまうのはよくあることです。
しかし、そもそも動画で商品や会社のすべてを伝えるのは難しいです。
短い尺の中であれもこれもと多くのポイントを盛り込んだとしても、視聴者にとっては内容が浅く、結局何を伝えたかったのかがぼやけてしまいます。動画の種類によっても伝えるべきメッセージは異なります。
- 視聴者に何を感じてほしいのか
- どんな印象を持ってほしいのか
動画視聴者に伝えたい商品やサービスを、明確な1つのメッセージで訴求することがポイントです。
会社紹介が目的であれば自社の強みや魅力などを1つのメッセージにして訴求しましょう。ターゲットや目的がぶれないよう注意しましょう。
会社のサービス資料を用意しておく
依頼時に自社の会社・サービス資料を用意しておくとよいでしょう。ネット上など公開していないものも含め、資料が多いほど動画制作に役立ちます。
動画制作の目的が企業やサービスの認知拡大である場合、企業やサービスの特徴、強み、競合との違いなどを理解することが必要です。
また、医療系動画など映してはいけない企業秘密が多い場合、特殊な撮影技術が必要な場合は専門の会社しか制作できない場合があるため、注意しましょう。
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まとめ
今回は動画制作を依頼するにあたって必要なことをご紹介しました。自社のサービスの認知拡大や集客において動画は有効な手段です。
視聴者に印象を与え、心を動かす動画を制作するためにも、依頼前の準備を適切に行いましょう。
依頼前の準備は制作会社と適切なキャッチボールを行うための重要な下準備です。制作が決まった段階から動画の目的、予算、スケジュールを決めましょう。
自身のイメージを円滑に伝えるためにも参考動画を共有したり、メッセージを決めたり動画クオリティを上げる準備も進めておくことがおすすめです。
誰でも動画を投稿して情報を発信できる時代だからこそ、誰に・何を伝えるかを明確に設定し制作していくことが大切といえます。