ゲーム内のコラボイラストやタイアップ商品の描き下ろしイラストを制作したいけど、個人の方や制作会社など、どこに依頼すればいいんだろう?と悩んでいる方もいらっしゃるのではないでしょうか。
ゲームのコラボイラストやタイアップ商品に使われているゲーム・アニメキャラクターのイラストを「版権イラスト(IPイラスト)」といいます。
そこで今回は版権イラストについて、利用されているメディアや制作会社の選び方についてを解説します。ぜひ参考にしてください!
版権イラストとは
版権イラストとは、版権元であるアニメやゲームなどの著作権を持っている会社が、制作または監修を行った上で公開されるイラストのことです。
版権イラストは「IPイラスト」とも呼ばれています。
版権イラストが利用されるシーンやメディア
版権イラストは版権元の会社、または本編制作をしているスタジオや制作会社が行うのが基本です。
しかし、繁忙期になると手が回らないことがあり、版権イラストを得意とするイラスト制作会社に依頼することもあります。
ソーシャルゲーム
ソーシャルゲームでは、ゲーム内にキャラクターの版権イラストを用いたカードを利用している場合があります。
このゲーム内に登場するイラストを目当てとしているファンもいるため、とても重要なイラストといえるでしょう。
IP作品のグッズ・CDやBlu-rayジャケット
ゲームやアニメ内に出てくるイラストを使ったグッズもありますが、グッズやジャケットのために改めて描き下ろされた版権イラストも人気です。
グッズやジャケットだけの特別な版権イラストはファンも特別に感じられるため、IP作品のグッズ・CDやBlu-rayジャケットは、描き下ろされることも多いです。
IP作品とのタイアップ
アニメやゲームのキャラクターと他の企業がコラボして、商品やサービスを出すことが増えてきました。アニメやゲームのファンも獲得できることからマーケティングの1つにもなっています。
IP作品とのタイアップのために、改めて版権イラストを特別に描き下ろすケースが多くなっています。
アニメ雑誌などのイラスト
アニメ雑誌でも、特別に描き下ろされた版権イラストが使われることがあります。ゲームやアニメでは見られないイラストを掲載することで、ファンの購買意欲につながります。
IPコンテンツの版権イラストを作るには?
では、IPコンテンツの版権イラストを作るにはどうしたら良いのでしょうか。
版権イラスト制作に関わる企業
アニメやゲームなどの版権イラストを制作するには、以下の企業が関わっています。
- 版権元(ライセンサー)
- 利用する側(ライセンシー)
- イラスト会社やイラストレーター
ここからは版権イラストに関わるそれぞれの企業を紹介します。
版権元(ライセンサー)
キャラクターの著作権を持つアニメ制作会社やゲーム制作会社などの企業のことです。
キャラクターの使用許可を得るためには、この版権元へ手続きを行います。
キャラクターの使用許諾を与えるのが版権元であるライセンサーとなります。またライセンサーが著作物の利用を他者に許諾する契約を「ライセンス契約」といいます。
利用する側(ライセンシー)
キャラクターと他企業の商品やサービスがタイアップをする場合など、版権元(ライセンサー)からの使用許諾を得てそのキャラクターを利用する側が、ライセンシーとなります。
ライセンシーは期間や用途など、決められた条件の範囲内で著作物を利用することができ、それと引き換えにライセンサーに「使用料(ロイヤリティー)」を支払います。
イラスト制作会社やイラストレーター
イラスト制作会社やイラストレーターは、版権元またはライセンシーから依頼を受けて、版権イラストの制作を行います。
版権イラスト制作の流れ
ここでは、版権イラストの制作をイラスト会社に依頼する場合、どのような流れで進んでいくのか見ていきましょう。
【1】版権元に許諾を取る
タイアップなどでゲームやアニメのキャラクターを使用したい場合は、版権元の許諾を得ましょう。許諾が得られれば、手続きへと進んでいきます。
版権元が版権イラストの制作を依頼する場合、この工程は不要です。
【2】イラストレーター・制作会社へイラスト制作を依頼する
次に、版権イラストの制作をイラストレーター・制作会社へ依頼します。依頼後はヒアリングを行い、そこから制作に入っていきます。
ヒアリングでは、下記の項目を聞かれることが多いです。
- 商品名やクライアント名
- 版権イラストを使う目的
- 制作スケジュールや納期
- 使用媒体
- 予算 など
版権元の監修を経て完成
構成案からイラストが完成するまで、各工程で版権元の監修が入ります。
絵柄の品質や、キャラクターのイメージを損なわないかなどがチェックされます。
修正が入る場合もあるため、公開日などが決まっている場合は余裕を持ったスケジュールを組むようにしましょう。
版権イラストの依頼の流れは下記の記事でも詳しくご紹介しています。
版権イラスト制作で起こる問題
「出来上がった版権イラストが元の作品と似ていなかった」という問題はよく起こります。
作品のファンはよくイラストを見ており、少しでも違和感や違いがあると作品のイメージを損なってしまうことも。そのため、版権元は版権イラストの仕上がりに厳しくなるのです。
イラストの公開前には必ず版権元のチェックが入るため、キャラクターが似ていないなどの問題は使用許可が下りないこともあります。
クオリティに問題がなくても、版権元の要望などが反映されていないイラストは通らない場合もあります。
版権イラスト制作の依頼先の選び方
版権元が版権イラストに厳しいことも多いため、制作を依頼するなら、版権イラストを得意としているイラスト制作会社に依頼するのがおすすめです。
版権イラストの実績が豊富であったり、実際に作成したイラストを公開している会社や、クオリティの管理体制をしっかり整えている会社に相談してみましょう。
ジーアングルでは版権イラスト制作を行っております。
「アイドリッシュセブン©」「あんさんぶるスターズ!©」や「弱虫ペダル©」などの人気ゲームやアニメの版権イラスト実績もあり、監修が厳しいIP・版権の制作も得意としています。
版権イラスト制作にお悩みであれば、ぜひジーアングルにご相談ください。
まとめ
今回は、版権イラスト(IPイラスト)について解説しました。
版権イラストは、ゲーム内のイラストやIP作品のグッズやジャケット、タイアップ商品、アニメ雑誌などで使われています。
基本的には、版権元の会社や本編制作をしているスタジオや制作会社が制作していますが、繁忙期により対応できない場合は、版権イラストを得意としている会社に依頼しているケースも多くあります。
版権イラストの制作は制作実績豊富な制作会社や人気アニメなど監修が厳しいIP・版権の制作も得意としている制作会社がおすすめです。