イラストは、ライトノベルやソーシャルゲームなど、特定のコンテンツにおいて高い訴求力を発揮します。
イメージに合ったイラストを制作する場合、プロのイラストレーターに発注したいと考えることも多いことでしょう。
しかし、発注する側としては制作会社に依頼するとトータルいくらになるのか?といった料金相場がイメージできないかもしれません。
そこで今回は、イラスト制作依頼の料金相場や、依頼用途に応じた料金の違いについてご紹介します。
イラスト制作を制作会社に依頼するメリット
昨今は、コンテンツに使用するイラスト制作を個人のイラストレーターに依頼するケースも増えていますが、制作会社に依頼することで得られるメリットは多くあります。
一定のクオリティーが保たれている
個人のイラストレーターの中にもクオリティーの高いイラストを制作してくれる方はいますが、制作会社の場合チームを組んで制作することが多いため、高いクオリティーを保ち続けられる傾向にあります。
また、制作会社には複数人のイラストレーターが在籍していることから専門性が豊富なため、幅広いジャンルでイメージに近いイラスト制作を実現しやすいのも大きなメリットです。
大量発注も可能な場合がある
先ほど述べたように、制作会社には複数のイラストレーターが在籍しているため、大量発注にも柔軟に対応できます。
個人のイラストレーターや社内で制作を依頼すると、状況によっては納期が遅れてしまったり、他業務の進行に支障が出てしまったりすることがあるでしょう。
大量発注やビジネス用途のイラストであれば制作会社に依頼するのがおすすめです。
豊富な実績・経験やノウハウがある
制作会社のホームページを見ると過去の実績を公開している場合があります。
その会社がどのようなジャンル・雰囲気のイラストを得意としているかの傾向を見ることもできるため、イメージと合ったクオリティーでイラストを制作してくれることが多く、出来上がり時に発生する完成イメージの齟齬が少ないといえます。
制作会社を探す中で特定の分野の実績・経験やノウハウを持っている会社であることが分かると、判断材料の一つとなるでしょう。
サポート・制作進行の体制が整っている
フリーランスだと個人に依頼するため、サポートや制作進行までは依頼できない場合が多いです。一方、制作会社の場合、制作途中のヒアリングや納品後のアフターフォローまでしっかり対応してくれるところもあります。サポート・制作進行の体制が整っているとイメージから大きく外れることも少なく、都度要望を伝えることができます。
企業間での契約を結べる
企業間で契約を結ぶと、個人との契約よりも契約内容が細かく明確に定められている場合が多いです。
明確な料金設定、納期、クオリティーが保証されているという点で契約におけるトラブルの発生が少なく、信用度が高いというのもメリットの一つです。
制作会社におけるイラスト制作の料金相場
イラスト制作における料金設定は、イラストの用途や枚数によって異なります。
また、イラスト制作の工数についても担当するイラストレーターによってさまざまなので、各イラストレーター間・制作会社間でかなりの幅があります。
株式会社宣伝会議が発表した2013-2014年の「広告制作料金基準表」では、イラスト制作の相場データが以下のように記載されています。
テーマ・カラー | 5万円 |
テーマ・モノクロ | 3万円 |
カット・カラー | 1万円 |
カット・モノクロ | 5,000円 |
「テーマ」とは、ポスター、Webサイトのメインビジュアルなど、大きなサイズで展開されるイラストです。通常、イラストはサイズが大きいほど料金が高くなります。
また、モノクロよりもカラーは大きく料金が上がります。これは、制作会社が設定している料金であり、フリーランスのイラストレーターによる見積もりは、これらの40~70%程度です。
ただ、特定ジャンルにおけるイラストレーターの知名度やタッチなどの要素も料金設定に影響してくるのが実情です。
イラスト用途ごとの費用相場
前述したようにイラストの料金は、サイズと「モノクロかカラーか」によって変わります。また、他にもイラストの料金に影響を与える要素は多数あります。
料金は制作会社によって異なりますが、イラストの料金には後述のような、用途による違いがあることも覚えておいてください。
ソーシャルゲーム
ソーシャルゲームのイラストは、キャラクターのみ依頼する場合とキャラクターの後ろの背景も含めて依頼する場合で料金が変わることがあります。
また、背景についても作業工数がかかるものだと料金が高くなるでしょう。キャラクターのみの場合は6万円程度からが相場となり、背景が追加されると2万円程度の上乗せがされます。
オリジナルのバーションと違うものを制作する際には、いわゆる「差分」が発生し、1イラスト当たり、元絵の30%程度からが相場です。
また、ソーシャルゲームにおいては大量のイラストを一度に発注することもあるため、制作会社によって、ボリュームディスカウントを提供している場合もあるでしょう。
オリジナルキャラクターイラスト
オリジナルキャラクターのイラスト制作を依頼する場合、キャラクターのデザイン料として別途料金が発生するケースがあります。
ゼロからデザインを決めるとなると、オリジナリティを出しつつ、商品・サービスや参考資料などを見ながらデザインを考えていくため、作業時間がかかるものです。
相場としては3~10万円程度ですが、イラストレーターの知名度によっては10万円以上となることもあります。
ポスター
ポスターは大きなサイズ、カラーで作成されるため、高めの料金が設定されています。
加えて、構図や背景決めに時間が掛かるため、その工数に応じて料金が上乗せされることが一般的です。
相場としては20~100万円と大きな幅があり、サイズやクオリティー、印刷方法、部数などによって料金が変わります。
Webサイト
Webサイトにおけるイラストとしては、大きなメインイメージと小さなアイコンが一般的です。トップ画像の場合は、デザインや構図決めといった工数から10万円程度からが相場となります。
サイトで一番に目に入る部分となるため、時代のトレンドや一目でサービス内容が分かるようにオリジナリティのあるデザインだと料金が高めに設定されることもありあります。
小さなアイコンは、3,000円程度から受注している制作会社が多いでしょう。
そのほかにかかる費用について
そのほかにイラスト制作の依頼において発生する可能性がある費用と注意点をご紹介します。
差分イラストの場合
イラスト制作において、キャラクターの表情やポーズなど部分的に異なるイラストを別途作成する「差分イラスト」というのがあります。
制作会社によっては、差分が発生するごとに費用が必要となるケースがあるため、同じキャラクターでも表情、角度、ポーズ、背景などが異なる種類も依頼したい場合は、必ず事前に伝えてください。
後々トラブルになるのを避けるために差分の内容も相談しておきましょう。
イラストの修正
イラストの制作途中で少しイメージとずれが生じてしまうこともあります。
その場合、制作会社に修正対応を依頼することができますが、イラスト修正にかかる費用も制作会社によって異なります。
基本的には制作会社によって決められた修正対応可能な回数がプランの中に含まれていることが多いですが、その回数を超しての修正対応が必要となった場合には、追加で費用が発生することもあります。
コストを抑えるためにも、修正が増えないように事前のヒアリング時やラフイメージがあがってきた段階でしっかりと打ち合わせをし、細かく要望を伝えておくのが良いでしょう。
イラスト制作は実績・経験豊富なジーアングルへ
イラスト制作を依頼する場合は、ある程度デザインや構成を固めた状態で依頼しないと修正回数が増えたり費用が高くなってしまう場合があります。
そのため、ヒアリングの段階からしっかりと意思疎通をとれる制作会社へ依頼するのがおすすめです。
ジーアングルではキャラクターイメージが定まらないという場合でも、商品・サービス内容、使用用途などを考慮し、イラストのコンセプト決めやデザインのご提案からサポートが可能です。
イラストの制作は、ぜひジーアングルへおまかせください。
おわりに
今回は、イラスト制作依頼の料金相場や、依頼用途に応じた料金の違いについてご紹介しました。
イラスト制作の料金は、ポスターやWebサイトなど、何のためにイラストを使用するのかによっても変動しますが、大まかな相場はご紹介した通りです。
ただし、実際の料金設定は制作会社によっても差があるため、安定したクオリティーや明確な料金設定というように信用できる制作会社を見極めて依頼することがポイントです。
フリーランスのイラストレーターをクラウドソーシングなどで探して直接依頼する方法もありますが、ディレクションなどの手間や費用対効果を考えると、プロの制作会社に相談、発注するのがおすすめです。
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