経営者が従業員に対してコミュニケーションを図ることを、インターナル・コミュニケーションと呼びます。
代表からのメッセージが記された社内報も、この一環と呼べるでしょう。
そして近年、このインターナル・コミュニケーションを活性化する方法として、社内報の動画化が注目されています。
今回は、動画社内報がもたらす効果や、動画ならではのメリットなどについてご紹介します。
社内報を動画で配信するメリット
2013年にアメリカの調査機関が行った調査によると、対象713名のコミュニケーター(経営者や部長、マネージャーなど)のうち、実に70%を超える方々が社内コミュニケーションに動画を活用していることが分かりました。
さらに、そのうちの約70%は、今後はさらに動画の使用を増やすと回答しています。
このように、海外においてはすでに動画を使ったインターナル・コミュニケーションは当たり前になりつつあるようです。
日本においても、動画を使った社内コミュニケーションの場は増えています。その1つが社内報の動画化です。しかし、これにはいったいどのようなメリットがあるのでしょうか?
コミュニケーション活性化
月間MVPなど、活躍しているスタッフの紹介を動画で伝えます。普段関わることのない社員の活躍を知ることができると同時に、モチベーションの向上にもつながります。
また、MVPではなくとも部署ごとの活動を報告するような内容も取り上げてみると良いかもしれません。
文字にはない情報の質
紙媒体を使った社内報では、話し手のテンポやニュアンス、場の雰囲気などは伝わりません。
一方、動画であれば音や動き、表情がダイレクトに従業員へと伝わります。
結果、話し手が何を伝えたいのかが分かりやすくなり、情報伝達の質が高まるのです。
意思疎通のスピードアップ
動画社内報をインターネットで配信した場合、場所にかかわらずタイムラグのない情報伝達が行えます。
ライブ配信を行えば、さらにスピーディーなコミュニケーションが図れるでしょう。
特に、国内外に多くの拠点を持つ企業には大きなメリットとなります。
経費・労力の削減
社内報を紙で作る場合、印刷代や配布時の人件費といったコストが掛かります。
一方で、動画であればデータをストリーミングするのみのため、経費や労力を大きく削減可能です。
さらに、視聴者である従業員にとっても、長文と動画では後者の方が精神的・時間的ハードルが低くなるでしょう。
動画社内報の具体的な活用法
次に、動画社内報を利用するシチュエーションについても考えてみましょう。動画にして伝えることで得られる効果についてもご紹介します。
トップからのメッセージ
代表から従業員に対してのビデオメッセージは、演出次第で親近感や威厳のアピールにつながります。
また、トップの顔が見えるという風通しの良さも従業員のモチベーションアップになるでしょう。
情報周知
社内全体で導入される変更事項については、従業員全員が共通の認識のもと、理解していなくてはなりません。
動画であれば、多少複雑な事案も図表やアニメーションを使って伝えれば、分かりやすくなります。
社内イベントの様子を伝える
社内イベントの様子を撮影し、それを編集して社内報で伝えるといった方法は、従業員が思い出を共有できると共に、不参加だったスタッフの出席を促すことにも効果的です。
そのほか、懇親会や社外活動などの様子を収めたムービーを作っても良いでしょう。
おわりに
今回は、動画社内報がもたらすメリットなどについてご紹介しました。
社内報の動画化は、スムーズでスピーディーな情報伝達や、コスト・労力の削減につながるとともに、インターナル・コミュニケーションの活性化にも期待が持てる手法です。
組織力を高める方法の1つとして活用すれば、これまでより効率的に大きな効果をもたらしてくれるでしょう。
現在の社内報であまり効果が得られていない場合や、社内コミュニケーションに課題を抱えている場合は、ぜひ動画制作を検討してみてください。