Vtuberの制作は2Dまたは3Dで制作します。2Dで制作する場合は「Live2D」を使用します。
では、Live2Dを使ってVtuberキャラクターを作る場合、どのくらいの費用がかかるのでしょうか。
そこで今回は、Live2Dの制作の流れや制作依頼の費用相場についてご紹介します。
Live2Dとは
Live2Dとは、株式会社Live2Dが開発した、イラストに立体的な動きをつけられるソフトのことです。
イラストのまま動画にできるため、イラストレーターさんが書いたイラストのタッチのまま立体的な表現ができます。
また、3DCGモデルと比べると低コストであることから、ゲームのキャラクター立ち絵で使用されることがほとんどです。近年は、Vtuberの立ち絵として使用されることが増えてきています。
低コストである他に、Vtuberを動かすほとんどのソフトがLive2Dに対応しているからともいえるでしょう。
Live2Dを使ってVtuberキャラクターを動かすには
Live2Dで、Vtuberキャラクターを動かすまでには大きく3つの工程に分かれています。ここでは、工程ごとに解説します。
- イラストの作成・パーツ分け
動かしたいキャラクターのイラストが必要になるため、まずはイラストを用意します。
Live2Dでキャラクターを動かすには、必ず「パーツ分け」がされたイラストを用意しなければなりません。
特にVtuber用のイラストを用意する場合は正面を向いたイラストが必要です。
- イラストの作成・パーツ分け
パーツ分けとは、頭・顔・体・装飾品などに細かく分割してキャラクターのパーツを分けることを指します。細かく分けるほど、繊細な動きを作ることが可能です。 - 1枚絵からパーツ分けをすることも可能
すでにレイヤーが統合されているイラストからパーツ分けを行うこともできます。ただし、手間が多くかかるためあまりおすすめはしません。
- イラストの作成・パーツ分け
- モデリング
モデリングとは、パーツ分けしたイラストを組み立てる工程のことです。パーツを組み合わせたり、どのパーツをどのくらい動かすかなどの動作範囲を決めたりします。 - モーション作成
モデリングとは、パーツ分けしたイラストを組み立てる工程のことです。パーツを組み合わせたり、どのパーツをどのくらい動かすかなどの動作範囲を決めたりします。
これらの工程を経て、Live2Dイラストが完成します。
Live2Dの制作にかかる費用相場
Live2Dの制作を依頼する場合、イラスト制作~モーションまで一括して依頼できる場合と、イラストまたはパーツ分けのみ対応、モデリングのみ対応のように、対応できる範囲が決まっている場合があります。
また、依頼する相手が個人クリエイターなのか制作会社なのかにもよって、費用が異なります。まずは、工程ごとの相場から見ていきましょう。
イラスト制作(パーツ分け込み)の費用相場
- 制作会社の場合
制作会社にパーツ分け込みのイラスト制作を依頼した場合の費用相場は、大体16~20万円です。 - 個人クリエイターの場合
個人クリエイターに依頼する場合は、パーツ分け込みで3~5万円が相場です。
モデリングの費用相場
- 制作会社の場合
モデリングを制作会社に依頼した場合、20万円~が費用相場となります。 - 個人クリエイターの場合
モデリングを個人クリエイターに依頼した場合の費用相場は、1~5万円です。
モーション作成の費用相場
- 制作会社の場合
オプションとして、動作をプラスできるケースがほとんどです。
オプションの場合、1つのモーションにつき5,000円~が相場です。 - 個人クリエイターの場合
個人クリエイターも同様にモーションはオプションとなるケースが多いです。1つのアニメーションにつき、5,000円~1万円程度が相場となります。
次に、一括して依頼した場合の相場を紹介します。
イラスト制作~モーション作成まで一括して依頼する場合
- 制作会社の場合
制作会社の場合、一括して依頼すると30~40万円程度かかります。 - 個人クリエイターの場合
個人クリエイターに依頼する場合は、10~15万円が相場です。
Live2Dの依頼相場まとめ
Live2Dの依頼相場を下記の表にまとめました。
制作会社 | 個人クリエイター | |
イラスト(パーツ分け) | 16~20万円 | 3~5万円 |
モデリング | 20万円~ | 1~5万 |
モーション | 5000円~ | 5000円~1万円 |
イラスト~モーションまで一括作成 | 30~40万円 | 30~40万円 |
Live2D制作は個人クリエイター・制作会社どっちがお得?
Live2D制作は、主な依頼先として制作会社と個人クリエイターの2つの選択肢があります。では、どちらに依頼するのが良いのでしょうか。
ここでは、制作会社と個人クリエイターのそれぞれのメリット・デメリットを解説します。
制作会社に依頼するメリット・デメリット
メリット |
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また、イラスト制作からモーションまで一括して依頼できることが多いのがメリットです。 権利関係の取り決めなどもきちんとされるため、トラブルに発展するリスクも少ないといえます。 | ノウハウがあるため、イラストなどの高いクオリティーのVtuberを作ってもらうことができます。
デメリット |
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制作会社は、権利関係の取り決めなどがきちんと行われるため、特にビジネス用途で利用するのがおすすめです。 | 個人クリエイターと比較するとかなりコストがかかる面がデメリットです。
個人クリエイターに依頼するメリット・デメリット
メリット |
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個人クリエイターは、制作会社よりも、コストが低めに設定されていることがほとんどです。 少しでもコストを抑えたいなら、個人クリエイターへの依頼が良いでしょう。 クオリティーの高いクリエイターや実績の多いクリエイターも多く存在しています。 |
デメリット |
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修正対応ができないというケースもあるかもしれません。 また、進行のしかたやクオリティーはクリエイターによって異なるため、自分の希望とマッチしているかを確認する必要があります。 作成したイラストの著作権や、情報漏えいなどのリスクもあるため、依頼前に契約書を交わすなどの対策も必要です。 | 人気のクリエイターに依頼する場合は、納品のスケジュールの調整が難しい場合があります。
失敗しない!Live2Dを依頼する際の注意点
求めるクオリティーを明確にする
誰に依頼するかでクオリティーが異なる場合があります。
個人クリエイターに依頼する場合は、クリエイターによって絵のタッチが異なる場合も。
そのため、事前にどのようなクオリティーを求めるのか、何を希望するのかを細かく決めたうえで、サンプルをよく確認しておきましょう。
完成後にミスマッチが起こらないようにするためにも必要なことです。
契約前に著作権などの権利関係を確認する
基本的に、イラスト等の著作権は製作者側にあります。
制作後は好き勝手に使って良いというわけではなく、あらかじめ使用範囲が決まっていることがほとんどです。
決められている使用範囲外で使用する場合は、改めて許可をもらう必要があります。
トラブルになることも多いため、依頼する際は必ず著作権などの権利関係を確認しておきましょう。
修正回数なども事前に確認する
修正の回数などによって追加費用がかかるケースもあります。
完成後の修正に費用がかかることもあるため、事前に修正回数の限度や追加費用について確認しておきましょう。
Vtuber制作やVtuber向けのコンテンツ制作はジーアングルにおまかせ
ここまでLive2Dの費用や依頼する際の注意点などご紹介してきましたが、ジーアングルではVtuber制作からVtuber向けコンテンツの作成を行っています。
3Dはもちろん、Live2Dでも制作を承っています。実績も豊富にあり、コンテンツに合わせた提案なども行っています。
Live2DによるVtuber制作はジーアングルへぜひご相談ください!
まとめ
今回は、Live2Dの制作の流れや制作依頼の費用相場についてご紹介しました。
Live2DによるVtuberの制作依頼は、制作会社または個人クリエイターに依頼する方法があります。
どちらにもメリット・デメリットがあるため、依頼内容や用途によって依頼先を決めると良いでしょう。
クオリティーや権利関係などにおいては個人より制作会社に依頼する方がコミュニケーションロスなど少なくスムーズにいくことが多いためおすすめです。