みなさんこんにちは!「驚きと感動を作る」制作会社、ジーアングルの広報担当です。
先日、とある高校の学生さんから職業インタビューを受けました!
授業の一環で「興味のある職業の人にインタビューしよう!」というものらしく、イラストレーター志望の学生さんがわざわざジーアングルをみつけて連絡をくださったのです。
実はここ最近、こういった問い合わせが増えてきました。
イラストレーターといっても、フリーランスで働く人もいれば会社で働く人もいて、描くイラストの内容も働き方もそれぞれ違います。
そんななかで、ジーアングルで働く社員イラストレーターはどんな業務でどんな働き方をしているのか……!
「将来イラストレーター志望だけど、会社員として働きたいなぁ」「会社で働くイラストレーターってどんなふうに働いているの?」と気になっている方々へ、少しでもご参考になればと思います。
というわけで、今回は札幌支店立ち上げメンバーのひとり、入社8年目のイラストレーター『タツキ』のインタビューをご紹介します!
タツキのイラストレーターになるまで
――小さい頃から絵を描くのが好きだったというタツキの歴史
-幼少期-
実家にあった大量のコピー用紙にひたすら絵を描く。
-小学時代-
友達とリレー漫画を描いたり、オリジナルキャラを描いたりしてるうちに絵を描くことが好きなんだと気づく。
-中学時代-
漠然と漫画の絵だけ描く人になりたいなと考えはじめ、のちにイラストレーターという職業があることを知り意識する。
-高校時代-
美術部が強い高校に入り、美術部で油絵に目覚める。
-大学時代-
油絵が学べる美大に入学。
あるときプリキュアにドはまりし、アニメーションに興味を持つ。
よくアニメのイラストも描いていたことからアニメーターを目指す。
-アニメーター時代-
大学を卒業後、某有名アニメスタジオでアニメーターとして働く。
なかなかの労働環境に疲れ果ててしまう。
-その後-
疲れた体と心を休ませるため、少し休憩。
2014年にイラストレーターとしてジーアングル札幌支店入社。8年目突入。
タツキが趣味で描いた海外アニメのファンアートも途中で挟みながら、インタビューを紹介していきます!
――イラストレーターになったきっかけはなんですか?
アニメーターを辞めたあと、絵は描き続けたいけど今度は正社員がいいなぁと考えていて調べていたら「版権イラスト」という仕事があることを知りました。
もともとオリジナルというよりは、アニメイラストを描くのが好きだったし、これならアニメーター経験があるから有利かもしれない!と思いました。
※版権イラストとは?
いわゆるファンアートとしての二次創作作品とは違い、原作と全く同じ世界感とテイストでキャラクターを仕上げる作業になります。
ジーアングルに入った決め手は、描くジャンルの幅も広そうだし、フルデジタルで描けるなど良いなと思う点がいくつかありましたが、何より心身共に疲れていたので労働時間も大事な決め手のひとつでした(笑)
おかげで今は健康的にも精神的にも救われ、のびのびと絵を描いています!(笑)忙しい時期もありますが、最近はほぼ定時にあがってます!
現在の業務について
――主なお仕事はなんですか?
- 発注がきたイラストのラフの描き起こし
- 外部のイラストレーターさんにお願いした線画や色を塗ったものの最終チェック
最近は、アニメのコラボカフェのグッズだったり、そこで使用される等身大パネルとか、CDジャケットのイラストなんかを制作することが増えてきました!
――どんなときにやりがいを感じますか?
先方さんからお褒めの言葉をいただけたときや、自分が関わった作品が発表されて、それをみたファンの方々のリアクションをみれたときに頑張ったかいがあったなぁと感じます。
あとは、過去の全く違う案件や趣味で学んで吸収してきたことが、新しい仕事でちょっとでも活かせたときはやりがいを感じますね!
左:「トゥカ&バーティー」
真ん中:「FはFamilyのF」
右:「ミッドナイトゴスペル」ファンアート
仕事としてイラストを描くことについて
――イラストを描くうえで心がけていることはありますか?
とにかくひとりよがりな表現にはならないようにと常に意識しています!
趣味で描くのとは違うので、客観的にみるようにしたり、制作したあとにもちょっと時間を置かせてまた手直しをしたりっていうのを心がけています。
――正直、苦手なイラストってありましたか?
入社した当初、イケメンアイドルを描く案件が多かったのですが、実は私はイケメンをあまり描いたことがなくて苦手でした。
なのでだいぶ立ち向かう勇気が必要でした(笑)
――どうやって描けるようになったのですか?
チームでやっていると、みんなそれぞれ得意分野がちょっとずつ違ったりするので、描いてて「ここおかしいような気がするけどわからないな」っていうときは、すぐ同僚だったり上司とかにみてもらってます!
さらに描くうえで、そのキャラクターの性格などまでよく知らないといけないのですが、みんな何かしらの作品のファンだったりします。
そういえば〇〇好きなスタッフいたよなぁと思ったら「ファンからみてこれどう思う?」っていうのが気軽に聞けるのはすごい助かってますね。そういうのがあるからこそ、ここまでやってこれたなって思います!
――その他、難しいと感じる部分はありますか?
「手」ですかね。美少女、イケメン、お年寄り、手ってそれぞれ全然違います。しかも実は、手はお顔の次に表情がでるって言われているんですよ。
手の構造というより、手に演技をつけるのが難しくて。
例えば、帽子をとる手にしても、つまんでとって挨拶するキャラもいれば、かかえてとるキャラもいたりとか、むしろ帽子を下げちゃうキャラもいたりとか、持ち方でだいぶ変わってきますよね。
今後、イラストレーターを目指す人へ
――何か必要な資格はありますか?
資格はなくても全然問題ないです。
もちろん色彩検定などは勉強するに越したことはないですが、就職に響くことはないですね。やっぱり1番大事なのは、ポートフォリオです!
――ポートフォリオで気を付けたほうがいいことはありますか?
- 制作にかかった時間や描いた時期を表記する
- 背景込みのイラストをいれる
- 同じような絵ばっかりにしない(老若男女、人間以外も描いてみる)
時間と時期は重要です!
ちょっと前に描いた絵と今の絵を見比べて、伸びしろがありそうだなと判断することもあるんですよ。
時間に関しては、会社で制作しているとどうしても就業時間内でやらなきゃいけないので、ある程度は手の早いほうがいいというのも正直あります。
ただ、時間がかかるから悪いというわけでもなく、それはそれで1つのことにこれだけ手がかけられるっていうのも才能なので、ひとつの判断材料としてみています。
実際に人間ではないキャラクターとかを描くようなお仕事も突然きたりするので、色々な絵があるのも重要なポイントです。
普段描かないものだとしても挑戦しているなという意識が読みとれますし、そのあたりはよくみてますね。
いかがでしたでしょうか?
タツキのインタビューをもとに、「ジーアングルで働く社員イラストレーターはどんな業務でどんな働き方をしているのか」簡単にまとめてみました!
- 「版権イラスト」という既にある様々な作品のキャラクターを原作と全く同じ世界感やテイストで描く作業(アニメのグッズなど)
- 遅くまで残業などはせず、定時内に描けるような働き方
- それぞれ強みを持った仲間と相談しあいながら成長できる環境
色々な働き方や道があると思いますが、私のように会社で働くイラストレーターも沢山います。少しでもみなさんのご参考になれば幸いです!
ジーアングルではイラストレーターを募集しています!
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